不妊治療にはいろいろな手法が存在しますが、鍼灸というアプローチは直接的な不妊への対策ではありません。あくまでも全体的に心身のバランスを整えることによって、結果的に妊娠しやすい体へと体質を改善していく間接的なアプローチです。
したがって病気に対する治療ではないので、厳密には治療という言葉を使うのは正しくないともいえます。体質改善のために通院しながら、焦らずにじっくり継続することが大切です。
あくまでも体質改善なので、子宮や卵巣などの内臓の一部分や生殖能力だけに限定して対処するのではなく、体全体を見ていきます。また中枢神経やホルモンへの影響を考えると精神のバランスを正常に保つことも必要になりますので、心のケアも同時にしていくことになります。心身ともに診察することになるため、ストレスの緩和やリラクゼーション効果なども派生して出てきます。
具体的には全身のツボなどを確認する触診や問診などで体の状態をいろんな角度から確認し、鍼灸という方針の効能や目的などを十分に説明した上で、いかにして不妊治療をおこなうかのカウンセリングからスタートします。
そして実際の治療としては特に顕著な反応があったツボを中心にして鍼や灸をしていくことになるのですが、あまり大量にするのではなく、あくまでも数本にしぼって実施します。これは数が多ければいいというものではないため、少ないほうがむしろ局所的にピンポイントにしっかりした効能が期待できます。
その後は自覚している範囲でどれだけ体調が変化しているかを継続的に観察して、長い目でみて変化が出ているようであれば、数年単位での治療も視野に入れて実施を継続します。
無論、体調管理のためのカウンセリングなどは随時実施するので、あまりに長期にわたることからの不安も含め、なんでも相談できる医療側の体制を整えておくのも不妊治療の重要なポイントのひとつです。その際、問題の性質上、かなりプライベートにおけるデリケートな話も出てくるため、精神的な方面での支援体制をしっかりしておくのは当然のことながら、さらに食生活や生活習慣の改善方法など様々な相談に乗るのもカウンセリングの一環として含まれます。
そういった心身のバランス向上のためのあくまで支援の方法のひとつとして、鍼や灸といった手段も使われているということです。東洋医学と西洋医学を組み合わせて体質改善することが遠回りにみえても正しい不妊の治療につながるのです。

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